福、島ぐらしブログ

2009年7月2日

七月になりました。

昨日の東京・渋谷でのオリジナルラヴのライヴを見ました。

いや～～よかったです～～

いままで見たなかで，いちばんポジティヴな気分が前面に出てたかも。
田島によれば，原点回帰だそうです。

「おっぱいバレー」の主題歌をやったせいもあるのかなあ。

4人だけのシンプルな編成。
ギターのサポートは盟友，木暮晋也。
二人は福島県立郡山高校の同級生なのです。
そして文化祭で舞台にたったのが最初の共演だとか。

数年前から木暮サンは，ライヴのサポートとか，アルバム録音に参加したりしています。
あいかわらず棒のように細い。
リーゼントの盛りは，やや小さめでした，今回は。

さて，出だしは初期の頃の曲が続く。
suicide　の曲をあんなに幸せそうに歌う人をはじめてみた。

「少年とスプーン」。Desire　の最後の曲ですが，つくったのはもっと前で，人前で最初にやった曲だ，と今回のライヴで田島さんは言ってました。きっと今回の演奏は，当時の感じに近いのでしょうね。

ライヴでは久々と思われる，Bird。そのあとShowman。
Bird　で「君」がかたわらに眠る幸せを歌った直後，Showman　では「君」のいない部屋を歌う，このせつない転換。
一転して，「恋の彗星」はまっしぐらの恋を歌う。
で，また「哀しいノイズ」は，心が離れていく歌。
そのあとの「Tender　Love」は恋のはじめの苦しさとワクワク感を歌う歌ですが，

　町のノイズの向こう　また僕の知らない君がいる

と，同じ「ノイズ」が別の文脈で使われている。
なかなか，ニクい構成です。

懐かしい「接吻」，そして「朝日のあたる道」「Jumpin' Jack Jive」「夜をぶっとばせ」　とノれる曲が続いて，いったんハケる。
比較的若い人たちは，ピョンピョン飛んでました。
比較的，というのは，客層は30代から40代だから。
客も田島と一緒に年をとってるんです。

アンコールでは4名，ツアーTシャツを着て登場し，未発表の新曲，持田香織とのユニットで歌った「個人授業」を歌い，最後はR＆Rで再びノリノリ。
ダブルアンコールでは一人で登場し，ギター弾き語りで「プライマル」を歌ってくれました。これ，前のツアー（エクトプラズムツアー）でも，歌っており，そのときはピアノの弾き語りでした。

出だしのティーンエイジャー気分，そして中盤からはオトナのポップス，ロックで。ロックンローラーの成熟を感じさせる選曲と構成になっていました。

お客さんたちも余韻を楽しみたい，去りがたし，という感じでした。
田島さんも，「まるでツアー最終日みたい」なんていうようなテンションで，ちょいテンション高すぎたか，キーが全体にシャープしがちなくらい。
でっかいペットボトルのポカリスウェットを聖水のごとく，会場にふりかけたりもして。

ほんと，いいライヴでした。
新しいアルバムが楽しみです。