歩く

ボブ・マリ

2010年12月17日 19:38

2010年12月17日(金)

昨夜,いつものウォーキングに出かけて,ずっと東の空を眺めていた。ピークを過ぎたとはいえ,ふたご座流星群の流星が見られるかと思って。結果,25分で1個。ふたご座の下のあたり,下から上につーっと流れる星を見た。

帰って,NHKの「ブラタモリ」を見た。本郷台地を歩く編。
坂の多い東京のなかでもとりわけ坂の多い地域だそう。
その謎がとけた。
タモリいわく,台地のきわこそが楽しい,と。
台地のきわは,かつて流れていた川に近く農耕に適していたので集落が生まれた,という。
東京の坂にはこうした台地の崖を急登する道の名残が含まれるということらしい。

隆起した台地にたまった水が川となって流れ,台地を削る。このようにして台地は細分化され,高地と低地が入り組む地形が形成された。それが,東京に坂が多い理由のひとつである。

土地の変化に応じて住居を定めていた人間が,自然を自分たちの都合のいいようにつくりかえるようになった。その過程で,川は固定され,やがて暗渠となって見えなくなった。ところがタモリ先生の慧眼をもってすれば,川の痕跡が発見され,元,川であった路地が同定される。その様は感動的だった。そして,教えられた目で眺めれば,蛇行する路地が細い川に見えてくる。

もうひとつ知ったのは,中央線と並行する神田川が,江戸時代に人工的に掘られた川であるということ。もとは台地の中央部を流れていたのだが,江戸幕府が城のまわり,つまり丸の内を城下町として発展させるために,川の位置を動かした,ということらしい。

いやあ,勉強になるなあ。

車で移動することの多い私だが,機会をとらえて,タモリ先生に倣い,かつての姿を探索しながらの街歩きをしてみよう。

今夜は,昨夜は飲めなかった赤ワインをおともに。


昨日の煮込みにトマトを加えてさらに煮込んだ。
インゲン豆の温サラダ。
干したキノコをニンニクとともにオリーヴオイルで炒めて塩とレモン果汁をふったキノコのマリネ。
バジルのないカプレーゼ。トマトは久々の農業高校トマト。皮はちょっと固いが甘みが強くて美味しい。

さて,もうちょっとしたら,また深夜のウォーキングに出かけよう。
夜空は凍るような星の光がまたたいている。


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