2012年10月25日
純と愛 その2
2012年10月25日(水)
おもしろい,とだけ書いてその後「純と愛」にふれることがなかったが,今朝の回は泣かされたな。
愛ちゃん,かわいそう。
迷惑コドモへの暴力,暴言に,愛の背負う過去があらわれでた。
コドモのほっぺたを張り,お前がやってること全部わかってるんだからな,と脅す。
さらに,「弟に死ね,なんて言うな,ほんとに死なれてしまったら,お前がどんなに苦しいかわかるか」と畳みかけるのである。
昨日の回までにやりと笑い,オトナをなめた態度を示していたコドモがおびえる。
ホテルからの招待券をせしめて”これくらいにしといたるわ”とホテルを去る母親,そのあとを続くコドモに,純が「絵がとってもよく描けていたから,今度からはこれに描いてね」とスケッチブックとクレヨンを手渡そうとする。母親は,そんなもんいるかッ!と拒否して踵を返すが,コドモが振り向いて純に何かを訴えようとする表情が,せつなかった。
家族が誰ひとりとして彼に本気になってくれようとしなかったなかで,純と愛の本気を感じ取ったということかな。
うまいな,この子役ちゃん。
うまいけども,愛がキレてたとき,演技じゃなくマジでおびえてたように見えた。
警察から戻ってきて,「ぼくと付き合ってたら,ろくなことがありませんから,さようなら」と,純の前を去ろうとする愛に,
逃げるな!
と一括する純。そして,愛を促して愛の実家に乗りこもうとする,そこで今日は終わり。
いや,いいな~。純のこのオトコマエぶり。
ひとりで自分のことをふりかえるときは,クヨクヨしたヘタレぶりもあるのだが,他者のヘタレぶりに直面すると,火がつくんだな,この人。
このドラマ,主人公は純であるが,純と愛というタイトル通り,純と愛はほぼ同格と言っていい。
愛の人物,背景,歴史にとてもひきこまれる。
シリアスとコミカルの振れ幅が大きいけれど,大きく振れながら,ココロに迫るストーリーを展開していってくれそうだ。
登場人物が多彩で,それぞれが丁寧に描かれつつある。
ちょっと不愉快な気分を起こすくらいの不協和音の大合唱の前半なんだが,そのなかで,ゆっくりと,それぞれの人物の奥行きが描かれてきた。
とくに,純の教育係の桐野富士子。プロとしての鉄仮面の後ろにあるこの人の個人的な感情が少しずつ動いてきた。
すごく美人で,それなりのキャリアがある年齢の俳優さんだと思うが,初めて見る。小劇場なんかの出身かしら。
この美人ぶりは,一昔前の少女漫画によくある顔だ。
えーと,忠津陽子とか,西谷祥子とか,ね。
私がとくに気に入っているのは,舘ひろし演じる大先社長。
主人公に示唆を与えるコトバを吐いたり(「純粋に生きようとする者には愛が必要だ」とか),窮地を救ったりする,いわば,エンジェルか妖精といった役どころ。
ただし自分の言ったコトバを覚えておらず,大先といいうよりは,口先社長である。
まあ,憑依タイプなのであろう,その場でコトバがオりてくる,という。
これから純の前にあらわれるのは,愛の家族。とくに母親が最強ならしい(HPの情報による)。
朝ドラだから,ある程度は予定調和であってほしい。
たとえば,愛の風間俊介が難しい役を演じていた「それでも,生きてゆく」はドラマとしての質は買うけど,朝からは見たくない。
ただ本作は予定調和にいたるまでの紆余曲折が激しそうで,またその紆余曲折のなかで,敵対する人物をも,丁寧に愛をもって描かれていくことが期待されるし,またおそらく期待していい,と思う。
前作で父親役を(つまらなそうに)演っていた高橋克実が,「ピカルの定理」のコントではじけた役を見違えるようにイキイキと演じているのを昨日みたところだった。
おもしろい,とだけ書いてその後「純と愛」にふれることがなかったが,今朝の回は泣かされたな。
愛ちゃん,かわいそう。
迷惑コドモへの暴力,暴言に,愛の背負う過去があらわれでた。
コドモのほっぺたを張り,お前がやってること全部わかってるんだからな,と脅す。
さらに,「弟に死ね,なんて言うな,ほんとに死なれてしまったら,お前がどんなに苦しいかわかるか」と畳みかけるのである。
昨日の回までにやりと笑い,オトナをなめた態度を示していたコドモがおびえる。
ホテルからの招待券をせしめて”これくらいにしといたるわ”とホテルを去る母親,そのあとを続くコドモに,純が「絵がとってもよく描けていたから,今度からはこれに描いてね」とスケッチブックとクレヨンを手渡そうとする。母親は,そんなもんいるかッ!と拒否して踵を返すが,コドモが振り向いて純に何かを訴えようとする表情が,せつなかった。
家族が誰ひとりとして彼に本気になってくれようとしなかったなかで,純と愛の本気を感じ取ったということかな。
うまいな,この子役ちゃん。
うまいけども,愛がキレてたとき,演技じゃなくマジでおびえてたように見えた。
警察から戻ってきて,「ぼくと付き合ってたら,ろくなことがありませんから,さようなら」と,純の前を去ろうとする愛に,
逃げるな!
と一括する純。そして,愛を促して愛の実家に乗りこもうとする,そこで今日は終わり。
いや,いいな~。純のこのオトコマエぶり。
ひとりで自分のことをふりかえるときは,クヨクヨしたヘタレぶりもあるのだが,他者のヘタレぶりに直面すると,火がつくんだな,この人。
このドラマ,主人公は純であるが,純と愛というタイトル通り,純と愛はほぼ同格と言っていい。
愛の人物,背景,歴史にとてもひきこまれる。
シリアスとコミカルの振れ幅が大きいけれど,大きく振れながら,ココロに迫るストーリーを展開していってくれそうだ。
登場人物が多彩で,それぞれが丁寧に描かれつつある。
ちょっと不愉快な気分を起こすくらいの不協和音の大合唱の前半なんだが,そのなかで,ゆっくりと,それぞれの人物の奥行きが描かれてきた。
とくに,純の教育係の桐野富士子。プロとしての鉄仮面の後ろにあるこの人の個人的な感情が少しずつ動いてきた。
すごく美人で,それなりのキャリアがある年齢の俳優さんだと思うが,初めて見る。小劇場なんかの出身かしら。
この美人ぶりは,一昔前の少女漫画によくある顔だ。
えーと,忠津陽子とか,西谷祥子とか,ね。
私がとくに気に入っているのは,舘ひろし演じる大先社長。
主人公に示唆を与えるコトバを吐いたり(「純粋に生きようとする者には愛が必要だ」とか),窮地を救ったりする,いわば,エンジェルか妖精といった役どころ。
ただし自分の言ったコトバを覚えておらず,大先といいうよりは,口先社長である。
まあ,憑依タイプなのであろう,その場でコトバがオりてくる,という。
これから純の前にあらわれるのは,愛の家族。とくに母親が最強ならしい(HPの情報による)。
朝ドラだから,ある程度は予定調和であってほしい。
たとえば,愛の風間俊介が難しい役を演じていた「それでも,生きてゆく」はドラマとしての質は買うけど,朝からは見たくない。
ただ本作は予定調和にいたるまでの紆余曲折が激しそうで,またその紆余曲折のなかで,敵対する人物をも,丁寧に愛をもって描かれていくことが期待されるし,またおそらく期待していい,と思う。
前作で父親役を(つまらなそうに)演っていた高橋克実が,「ピカルの定理」のコントではじけた役を見違えるようにイキイキと演じているのを昨日みたところだった。
Posted by ボブ・マリ at 18:24│Comments(0)
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