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2013年01月19日

野良犬

2013年1月19日(土)


いま,テレビ朝日の「野良犬」を見ている。

黒澤明のリメイクだ。

黒澤オリジナルでは三船が演じていた,拳銃をとられた刑事を,江口洋介が演じている。
警官になって18年,警部補,というから,三船の役よりだいぶ上。

拳銃をとられた刑事と,その拳銃を使って犯罪を犯す犯人との共通点,というのがオリジナル版の重要なテーマ。
両者「戦後派」というのが,それだった。

リメイクの今夜のドラマでは拳銃を盗んだのは中学時代の同じ野球部の仲間,ということらしい。
部員のリンチを受けた犯人と,それを見ていた主人公と。

さらには,この拳銃を使って犯行に及ぶのはまた別の人間だな。
それはどのような背景になるのか。

楽しみに,見続ける。


  


Posted by ボブ・マリ at 21:29Comments(0)テレビ

2013年01月09日

中西龍さん

2013年1月9日(水)

一日おくれで読んだ朝日新聞。

「ニッポン 人・脈・記」はいま演歌がテーマで,8日付の記事はNHKのアナウンサーだった中西龍という人物をとりあげた。
この名前の記憶はもたないけど,演歌のイントロに重ねるナレーションで有名になったそうだ。
くわえて,

せき,こえ,のどに浅田飴

のCMのナレーションがこの人だったそうで,気づかず耳にしてたんだな,と思った。

大河ドラマ「国盗り物語」のナレもこの人だったんだって。

小学校5年生から6年生にかけて,放映されていたのがこのドラマ。
小学生の多くが,一時的に歴史オタクの道を通ると思う。
国盗り物語が放映されていた当時,クラスの子たち,とくに男子はみな戦国時代オタクになっていた。
美濃のまむしと呼ばれた斎藤道三,平幹二郎が演じていたが,ドラマのなかで当時使えていた主人に対して

御意

と答える。
これがクラスでめちゃ流行りまして。
担任の先生の指示に男子れんちゅうが

御意

ほんと,みんなバカだったなあ。

いま「純と愛」で,純が勤め始めた大正区の宿や「里や」で,おかみさん里さんの遠縁の娘,チュルチュルは二字熟語でしか話さない変な娘で,その語彙のひとつが

御意

だから,私は小学校5年の3学期のダンシたちを,朝,思い出しているのである。
脚本の遊川さん,もしかして同じように「国盗り物語」を熱心に見てた世代なのかも。

で,その国盗り物語のナレが,中西龍アナだったんだなあ,って,新聞を読み,しみじみ思った。
なかなか破天荒なアナウンサーだったらしい。


  


Posted by ボブ・マリ at 22:34Comments(0)テレビ

2012年11月25日

クジラ対シャチ

2012年11月25日(日)

Nスぺ「大海原の決闘!クジラ対シャチ」を見た。

すごいなあ。
言葉を失う映像の連続。

南の暖かい海で子どもを産んだ母親コククジラは,子連れで北の海,ベーリング海を目指す。
アリューシャン列島の海峡には,海の最強ハンター,シャチが待ち構えている。
子どもクジラの実に半数が,シャチにやられて命を落とすのだそうだ。
それにもかかわらず北を目指すのはなぜか。
北の海にたまった大量の栄養分が海流にかきまぜられてプランクトンが大量発生する。そのプランクトンを食べるために大量のニシン,大量の鳥が集まる。それをアリューシャン・マジックと言うのだそうだ。
クジラもまたこの大量の食糧を求めて,危険をかいくぐって北を目指すのだ。

シャチのハンティングの巧妙なことといったら。
母親シャチをリーダーに群をつくり,数十キロ先のクジラの泳ぐ音を察知したリーダーは尾びれを強く海面にうちつけ,仲間にクジラの存在を知らせるのだ。
シャチは横並びになり,子クジラに体当たりして母親から離し,3頭が子クジラを三方から押さえつけて窒息させる。

子クジラを喪い,一頭になって旅を続け(ざるをえない)る母クジラが痛ましい。

ふだん,離れて生息している複数のシャチの群が,このクジラハンティングの際に集まってくる,という。
研究者は,それをシャチの交流会,と考えている。
シャチはこのとき,たがいのハンティングに技術についての情報を交換するのではないか,と。

シャチにとっては,クジラハンティングは,クジラパーティーなのだ。

驚愕したのは,コククジラの子どもがシャチに襲われたとき,種の異なるザトウクジラの群がコククジラを助けてシャチと決闘するシーン。
映像におさめたのは,世界で初めてなのだそう。
ザトウクジラには仲間を助ける性質があり,時にこのように種の違う生物を助けることがあるという。
かつて,同じシャチからアザラシを守った事例もあると。
その際,クジラは背泳ぎしながら,胸鰭にアザラシをのせて異動しつづけ,シャチからアザラシを守ったのだという。

研究者は,ザトウクジラには「思いやり」の心があるとしか,考えられない,と言う。

私はクジラを畏れながらひかれている。
深い叡智をたたえるあの目に見つめられたら,驚愕と畏怖の感情から動けなくなってしまうだろう。

見ることを切望するのは,クジラ,そしてオーロラだ。

  


Posted by ボブ・マリ at 21:53Comments(0)テレビ

2012年10月25日

純と愛 その2

2012年10月25日(水)

おもしろい,とだけ書いてその後「純と愛」にふれることがなかったが,今朝の回は泣かされたな。
愛ちゃん,かわいそう。
迷惑コドモへの暴力,暴言に,愛の背負う過去があらわれでた。
コドモのほっぺたを張り,お前がやってること全部わかってるんだからな,と脅す。
さらに,「弟に死ね,なんて言うな,ほんとに死なれてしまったら,お前がどんなに苦しいかわかるか」と畳みかけるのである。
昨日の回までにやりと笑い,オトナをなめた態度を示していたコドモがおびえる。

ホテルからの招待券をせしめて”これくらいにしといたるわ”とホテルを去る母親,そのあとを続くコドモに,純が「絵がとってもよく描けていたから,今度からはこれに描いてね」とスケッチブックとクレヨンを手渡そうとする。母親は,そんなもんいるかッ!と拒否して踵を返すが,コドモが振り向いて純に何かを訴えようとする表情が,せつなかった。
家族が誰ひとりとして彼に本気になってくれようとしなかったなかで,純と愛の本気を感じ取ったということかな。

うまいな,この子役ちゃん。

うまいけども,愛がキレてたとき,演技じゃなくマジでおびえてたように見えた。


警察から戻ってきて,「ぼくと付き合ってたら,ろくなことがありませんから,さようなら」と,純の前を去ろうとする愛に,

逃げるな!

と一括する純。そして,愛を促して愛の実家に乗りこもうとする,そこで今日は終わり。

いや,いいな~。純のこのオトコマエぶり。
ひとりで自分のことをふりかえるときは,クヨクヨしたヘタレぶりもあるのだが,他者のヘタレぶりに直面すると,火がつくんだな,この人。

このドラマ,主人公は純であるが,純と愛というタイトル通り,純と愛はほぼ同格と言っていい。
愛の人物,背景,歴史にとてもひきこまれる。
シリアスとコミカルの振れ幅が大きいけれど,大きく振れながら,ココロに迫るストーリーを展開していってくれそうだ。
登場人物が多彩で,それぞれが丁寧に描かれつつある。
ちょっと不愉快な気分を起こすくらいの不協和音の大合唱の前半なんだが,そのなかで,ゆっくりと,それぞれの人物の奥行きが描かれてきた。
とくに,純の教育係の桐野富士子。プロとしての鉄仮面の後ろにあるこの人の個人的な感情が少しずつ動いてきた。
すごく美人で,それなりのキャリアがある年齢の俳優さんだと思うが,初めて見る。小劇場なんかの出身かしら。
この美人ぶりは,一昔前の少女漫画によくある顔だ。
えーと,忠津陽子とか,西谷祥子とか,ね。

私がとくに気に入っているのは,舘ひろし演じる大先社長。
主人公に示唆を与えるコトバを吐いたり(「純粋に生きようとする者には愛が必要だ」とか),窮地を救ったりする,いわば,エンジェルか妖精といった役どころ。
ただし自分の言ったコトバを覚えておらず,大先といいうよりは,口先社長である。
まあ,憑依タイプなのであろう,その場でコトバがオりてくる,という。

これから純の前にあらわれるのは,愛の家族。とくに母親が最強ならしい(HPの情報による)。
朝ドラだから,ある程度は予定調和であってほしい。
たとえば,愛の風間俊介が難しい役を演じていた「それでも,生きてゆく」はドラマとしての質は買うけど,朝からは見たくない。
ただ本作は予定調和にいたるまでの紆余曲折が激しそうで,またその紆余曲折のなかで,敵対する人物をも,丁寧に愛をもって描かれていくことが期待されるし,またおそらく期待していい,と思う。

前作で父親役を(つまらなそうに)演っていた高橋克実が,「ピカルの定理」のコントではじけた役を見違えるようにイキイキと演じているのを昨日みたところだった。
  


Posted by ボブ・マリ at 18:24Comments(0)テレビ

2012年10月17日

相棒

2012年10月17日(水)

先週から始まった「相棒」の第11シーズン。

おもしろい!

新米刑事カイトは杉下右京にもてあそばれている。
けれど,右京は,カイトの何かを買っているらしい。

成宮君は,前からこのドラマ現場にいるみたいに,のびのび演技している。
やんちゃしても,育ちのよさがにじみでる坊ちゃん刑事らしさをよく出していると思う。
この,坊ちゃんならではの経験に裏打ちされない自信が,失敗を生みつつも,右京を刺激していく,という仕掛けのようだ。

秋の新しいドラマのなかで,群をぬく好調ぶりらしい。
テレビ朝日の水曜9時枠は,基本的に安定している。

ここ数年,テレビ朝日はドラマにしてもお笑いにしても,好調。
報道番組でも報道STATION がある。私は見てないけど。
20年くらい前は,テレビ朝日は何を見ても面白くなかった印象がある。
ドラマも垢抜けず,お笑いも成功せず。
在阪の朝日放送制作の「探偵ナイトスクープ」と「ニュースステーション」くらいしか見るべきものがない,という印象だったが,この10年の躍進ぶりは目覚ましい。
お笑い番組の分野ではアメトーーク!とロンドンハーツの成功に続けと,深夜枠のお笑い番組が次々とゴールデンタイムに上陸し,それらがぬけた深夜枠に毎日びしっと新しい笑いを追求する番組を入れている。
盤石な番組があるから,深夜で新しい冒険ができる,ということかなあ。

などとテレビ評論家のように発言してみた。
  


Posted by ボブ・マリ at 22:36Comments(0)テレビ

2012年10月15日

ダブルフェイス

2012年10月15日(月)

TBSのドラマ「ダブルフェイス」を見た。
香港のフィルムノワール「インファナル・アフェア」のリメイクだ。

今日はなんだかすごく草臥れて,食後ソファで転寝をしてしまったので,気づいたら半分くらい終わってしまっていた。
そういうわけで,潜入捜査が佳境に入ってからの展開だったのだが。

西島秀俊がいい。
トニー・レオンの哀愁に通じるものが,ありますな。

初めてこの人を見たのは,ドラマ「あすなろ白書」だったかな。
ブレイク前のキムタクも出ていた。

ここ10年くらいは,単館ロードショーの映画に好んで出ているようだ。
私はあまり見ていないが「カナリア」で元カルト教団幹部,という,また,複雑な役をやっていたのが印象深い。

もうちょっと声が低いと,フィルムノワールの役者らしくなると思うんだが。
あと,ヤクザ組織の底知れなさが,香港のマフィアに比べると,ちょっと浅い,というか。
ではあるが,小日向文世の,笑うとかえって怖いとことか,伊藤淳史のチンピラが西島をアニキと思慕するピュアさがせつないとことか,よかったな。
西島を潜入に送り込んだ張本人で,彼とカタギ世界をつなぐ唯一のパイプであった警視正の死のシーンも迫力だった。
そのあとのドンパチはややショボかったが。

監督は羽住英一郎。
海猿は見てないが,「おっぱいバレー」と「ワイルド7」は見た。
踊る大捜査線のテレビシリーズを見ていて,エンディングのクレジットでこの人が助監だったことを知った。

今日の続編が,WOWWOW であるとな。
今回の制作はTBSとWOWWOWの共同なのだ。
WOWWOW 契約してないのだが,このときは,無料で見られるのだろうか,たぶんそうだろう。
放映日の10月27日は,外に出てるので,間違いなく予約して,見たい。
警察に送り込まれたヤクザを演じる香川照之と,西島が,続編ではいよいよ直接の接点を持つので,楽しみだ。

先日見た「鍵泥棒のメソッド」で殺し屋を演じていた香川照之。
ヤクザとか警官とか,こわもてが似合うなあ。
一方で,ヌケた役もうまいけど。
40代で歌舞伎に挑戦という勇気はすごいと思うが,でも,そっちのほうにエネルギー注ぐよりは,あら,この映画にも,このドラマにも出ているの?というドコデモ香川の状態を続けてもらいたいものだ。

  


Posted by ボブ・マリ at 23:48Comments(0)テレビ

2012年10月03日

純と愛

2012年10月3日(水)

「純と愛」なんてダサダサのタイトルで,誰が見ると思うのか,と思っていたけど,3日見て・・・



おもしろい!


もうひきこまれている。
初日こそ,ヒロインが張り切りすぎ,武田鉄矢のへたくそな大阪弁と仏頂面,等に辟易,と思ったが,舞台はあっという間に宮古島から大阪に移って,面接会場のやりとりが刺激的。
不景気な親父の顔は消えて,ときどき挿入される宮古島のホテルでの客への対応はむしろ笑いを誘う。

そしてあらわれたストーカー,愛。
「それでも,生きてゆく」の不気味少年の印象を十二分にいかしているではないか。
朝ドラに超能力ものとは,たぶん初めてだと思うが,OKだと思う。

公式HPの脚本家,演出家,制作統括の鼎談も読んだけど,ドラマというものへの愛があるし,序盤にしてすでにこの三者が互いに信頼感をもっていることがうかがえる。

去年の「カーネーション」を毎朝楽しみにしていた,あのときの気分がまた還ってきそうだ。

  


Posted by ボブ・マリ at 20:24Comments(0)テレビ

2012年09月12日

踊る大捜査線

2012年9月12日(水)

夕方の「踊る大捜査線」テレビシリーズの再放送を引き続き見ている。

第6,7話は,2回連続で,水野美紀ふんするゆきのさんにヤクの運び屋の嫌疑がかかったというハナシ。

人物構成,人間関係,布石からの展開,もうすべて,感心してしまう素晴らしさ。

まず,青島と和久さんのコンビが素晴らしい。
黒澤明の「野良犬」がそうだったように,ベテラン刑事と新米青年刑事のコンビは疑似的父子関係でもある。
かといって,ベテランが青年を教育するだけの一方的関係ではなくて,青年の登場によってベテランが過去の忘れものの回収をせざるを得なくなっている,ということが明らかになる,このあたりの相互性がリアルだ。

本店と支店の関係は戯画的で,本店のバカどもへのまなざしは容赦ないが,本店にありながら矛盾を抱える人物,室井をおくことで,本店支店のあいだにダイナミックな関係が生まれる。

「無謀」な青年・青島の情熱に巻き込まれるように,同僚たちも手を貸すようになる,それぞれの立場や特技を生かして。
キャリア道を歩くおぼっちゃま,真下も,親の権力を利用してバックアップ。
サラリーマン上司たちも,「無能さ」を武器に,ゆきのさんの拘留維持に協力する。
真下の昇進という個人的なストーリーすら,湾岸署あげての一大作戦にタイムリーに貢献する。

このドラマシリーズの初期衝動が,そういう協力関係の盛り上がりに反映しているように思う。

青島の機転が生み出した「48時間」の猶予。
この期限ある,しかしただ,青島の捜査の成功を待つしかない時間が産物を生みだす,その仕掛けにうならされた。
不本意ながら支店に滞在せざるをえなくなった室井も,ふだん持つはずのない「ヒマ」な時間を過ごすことになり,すみれさんと雑談させられ,「東大」じゃなく「東北大」出身であることを明らかにさせられて,東北大で何が悪い,とかえってコンプレックスをさらすことにもなる。

みなそれぞれ,ストーリーがあり,コンプレックスがあり,そういうコンプレックスを時々ちらりと見せる。
コンプレックスをみせてこそ人間で,そういう人間の集まりにおいてそれぞれのストーリーが,青島という,越境行為の得意な主人公の登場によって,互いに絡み合っていく,その面白さが,このドラマのベースラインだ。

コンプレックスがないようにふるまう人間たちは陰影に乏しく描かれる。
つまりそれは,本店の連中だ。
だが,ヒラ30年の和久さんが第7話の最後に,

正しいことをしたかったら,警視庁へ行け

と言う。

さて。
映画THE FINAL では,この和久さんの遺言とでもいうべき言葉がストーリーのなかで扱われているのだろうか。





  


Posted by ボブ・マリ at 21:50Comments(0)テレビ

2012年09月09日

TIERHEIM 精神

2012年9月9日(日)

だいぶ前に録ってあった番組「旅のチカラ~犬の幸せって何だろう・・」を見た。
浅田美代子がベルリンの飼い主のいない犬の保護センター,TIERHEIMを訪ねるというもの。

ドイツは「殺処分」ゼロの国なのだ。

殺処分。なんといやな言葉だろうか。

TIERHEIM は捨て犬,もしくは虐待など不適切な飼い方のために法律で飼い主から取り上げられた犬を保護し,犬を飼いたい人へと橋渡しする施設。
引き取り手が見つからない場合は,その犬を最後まで施設で面倒を見る。
犬たちはそれぞれ結構な広さをもつ個室で暮らしている。
ドイツにはペットショップがないので,犬を飼いたい人はこうした施設,もしくはブリーダーから直接買うか,なのだそう。
だから,施設には毎日多くの人がひきとりたい犬を求めてやってくる。
スタッフも豊富にいるこの施設は市民の寄付で成り立っているという。
なんと成熟した,犬と人との付き合い方であろうか。

虐待により心の傷ついた犬も保護されている。
そうした犬の一匹の世話を,浅田美代子が取り組む。
そのなかで,施設所属の動物愛護カウンセラーとも会う。

動物愛護カウンセラー。
こういう仕事が日本にあるなら,そして私がこれから進路を決める若者なら,こういう仕事をしてみたい。

ドッグスクールも出てくる。
スクールは犬と飼い主の両方が教育を受ける学校なのだ。
そのおかげで,しつけの行きとどいた犬たちが町にあふれ,レストランでもおとなしく飼い主の足元で待っている,という状態が生み出されている。
ドッグスクール校長の

私たちは犬をしつけることで,最大限の自由を与えるのです

という言葉が印象深い。

危険犬種で,虐待で傷ついていたシャーロックと毎日向き合って,1週間で浅田美代子は犬との信頼関係を築いた。

日本にTIERHEIM をつくりたい。
それが浅田美代子の願いだ,と。

美代子さん,天然キャラで,でも,信念の人なんだな。

涙腺ヨワヨワ芸人(芸人じゃないけど)なので,泣けた。




  


Posted by ボブ・マリ at 22:04Comments(0)テレビ

2012年09月08日

踊る大捜査線

2012年9月8日(土)

「踊る大捜査線」のFINALが上映されているのにあわせて,夕方,テレビシリーズの再放送が始まったのに気づいて,昨日から録画して,見始めた。第4回の分。

テレビシリーズは私は見ていなくて,映画第1作を見て面白かったので,レンタルしてテレビシリーズ,スペシャルを全部見た,のが,もう15年前か。
こんなに面白いドラマを見逃してたのか,バカバカ,とその時思ったな。
で,今回の再放送を見るのはそれ以来。

見て思うのは,当然だが,演者がみな若い。
ムロイさんなんか,肌がつやつやしているし,声もじゃっかん,高い。
今はなきいかりやさん,いい味出してるなあ。
映画の第3作が面白くなかったのは,この人がいないせいが大きい。
すみれさんもその後の展開でだんだん見せるようになる複雑な悩みを抱えてなくて,若々しい。
真下も,ただ,バカなだけだし。

あと,昨今のテレビ番組と違うなあと思うのは,画面にやたら喫煙シーンが出てくること。
取り調べ室でも,青島は煙草くわえてる。
いま公的機関ではほぼ全面禁煙になったが,ほんの15年ほど前まで,喫煙オーライだったんだなあ。

本店とショカツ,キャリアとノンキャリ,という,固定された対立構造,二元世界を舞台にしながら,そこを突破するキャラとして,営業出身のサラリーマン刑事の青島,秋田出身の官僚室井,という2人をおいた始まりが,なんといっても,成功の第一要因であると思う。
そこに,和久さんというたたきあげの職人がからみ,いてもいなくてもどっちでもいい(いや,必要)スリーアミーゴスを配して,そこらはエンタテインメントの王道をいく構成である。

これから,すべてのTVシリーズを放映してくれるのかな,楽しみ。

あ,それから映画も見に行くつもり。
  


Posted by ボブ・マリ at 09:20Comments(0)テレビ

2012年08月19日

なんしょうと?

2012年8月19日(日)

今朝テレビをつけたら、やっていた番組。
博多華丸・大吉の「なんしょうと?」。福岡のローカル番組で、福岡のどこかの地域を二人が訪ねて住民と交流するというものらしい。

私はこのコンビ、とりわけ大吉が好きなのである。
面白いし、コンビの仲がよくて清々しいし、大吉さんの自虐ぶりもよい。何と言ってもこのコンビは品がいい。
南のローカル番組を北の地域で放映してるとは。
福島でもやってくれんかな。  


Posted by ボブ・マリ at 14:17Comments(0)テレビ

2012年07月15日

ジョジョの奇妙な芸人

2012年7月15日(日)

先週のアメトーーク!は「ジョジョの奇妙な芸人 第2部」。
『ジョジョの奇妙な冒険』好きの芸人たちが語る特集の第2回。
何が面白いといって,ジャーゴン満載のマニアトークにはさまれる,ホトちゃんのふつーの人の反応。

ジョジョは連載開始当時にジャンプを読んでいたので,ちょっとは知っているが,その後こんなに長い連載の人気作になるとは思わなかった。ジャンプにおける掲載順も,当時は最後のほうだったし。

当時のいちばん人気はなんといっても「ドラゴンボール」に「北斗の拳」。でも私が好きだったのは,徳弘将也の「ターヘルアナ富子」。これはあまり人気がなく,短い連載で終わってしまったが。


「アメトーーク!」のせっまーいジャンルを掘り下げていくナントカ芸人は,自分がそれを知っていても知らなくても面白いのであるが,私なら「リンドグレーン芸人」でかなり闘える自信がある。


  


Posted by ボブ・マリ at 08:39Comments(0)テレビ

2012年05月20日

マネシヤドグガエルの不思議

2012年5月20日(日)

今日の「ダーウィンが来た!」に登場したマネシヤドクガエルの面白さったらなかった。

体長2センチほどのこの小さな小さなカエルは少なく生んで大切に育てる。
お父さんカエルがおたまじゃくしを背中に乗せて,茎のあいだにたまったプールに一匹ずつ運ぶ。
おたまじゃくし1匹につき1つの個室を用意してやるのだ。そしてその後も個室を見て回る。
小さなプールを選ぶことで敵を避けられ,個室にすることで共食いも避けられるとのこと。
お母さんはひたすらエサを食べ続け,1週間に1回個室を訪問し,無精卵を産んで1個ずつ与えるという。
このように夫婦で協力して2ヶ月半,子どもたちの面倒を見続けるのだそうだ。


生物番組のなかではNHKの「生き物地球紀行」,TBSの「神々の詩」が好きだった。
前にも書いたが,どちらの番組だったのかは忘れたが,アブラムシの幹母についての回にひどく感動を覚えた。
そして「神々の詩」の「真紅のバッタ」の回と。



以下,その記事より引用。

NHKの「生き物地球紀行」だったか,TBSの「神々の詩」だったか,そのどちらかだと思うけれど,アブラムシ科の昆虫の幹母についてやっていたのが,強烈に印象深かったのだ。
葉にとりついて虫こぶを形成する個体は幹母とよばれ,虫こぶのなかで単性生殖を繰り返す。やがて虫こぶのなかでの羽を持つ世代があらわれ飛び立つ。そのさまが白っぽい雪のようなので,雪虫とかしろばんばとか言われる。井上靖の小説のタイトルでもある。
そうやって羽をつけたメスが産み落とした幼虫が成長すると,オスとメスを生み,そのオスとメスが交尾して生まれた卵が,また第1世代となる・・・

そしてこのライフサイクルの終盤に生まれるオスとメスは,何も食べずに成長し,交尾と産卵を終えると死んでしまう。受精と産卵のためだけに生まれるから,なんと口がない,という事実もショーゲキ的である。

自分が自分であろうとして,時にいやったらしくももがくのが人間だけど,その真反対のあり方,幹母という生き方(生き方という意識もなかろうが)に,なんか,すごく感動したのだった。

そしてこういう種のありよう,種の生き方を生んだのも「進化念」であるな,と。

「神々の詩」では,もうひとつ,「真紅のバッタ」というのが忘れられない。詳細は忘れたが,足が折れても,3本足になっても,砂漠を黙々と(ま,バッタはいつも黙々だけど)と旅する赤いバッタ,それがとても印象に残る。・・・とここでちょい検索してみました。
レイカードグラスホッパーというのだそうだ。脱皮の際に赤くなるとのこと。
そして舞台はオーストラリア。雨期の稲妻とともにあらわれるため,アボリジニの人々から,雷の神様の子どもと呼ばれている,と。


以上,引用終わり。

ここでいう<進化念>とは,大島弓子が愛猫サヴァとの生活を描いたエッセイマンガの中で,生き物の進化を促す個体の念の集合体に対して与えた言葉である。

  


Posted by ボブ・マリ at 20:21Comments(0)テレビ

2012年05月12日

ドラマ,見ない

2012年5月12日(土)

今期のドラマは,食指が動かない。
最初見ていた「梅ちゃん先生」は,1か月見て,とうとうやめた。
尾崎将也,あの面白かった「結婚できない男」の作家なのに,なんでこのドラマはこんなにだめなのか。
すべてだめだから,もう何も言わない。

オダジョーのドラマが,ついに打ち切り決定したとか。
1回目だけ,ちいと見たが。

草なぎ君の医者のドラマも,火曜日で,遅くなる日なので見るのが難しいということもあるが,録画してまで見る気にならないので,見るのをやめてしまった。

「平清盛」はとびとびながら,かろうじて見ている。
これもなあ,「ちりとてちん」の藤本有紀なのに,感心するほどはおもしろくないのだ。

ドラマは,全滅。したがって,見るのはバラエティだけだ。

だけど,今日,BS-TBSで再放送の「塀の中の中学校」を,途中からだったけど,見て,面白かった。
地上波でやっているときに,見ようと思って見逃した。
オダジョーの演技は,もう,ちょっと賞味期限切れで,もうちょっと別なステージに早くいってほしいと思うが,大瀧秀治,渡辺謙,すまけい,といった名優が素晴らしい。
千原せいじも,気が弱いくせに小ずるい,でもやさしいとこもあるチンピラがよく似合ってた。
そして「ヒミズ」が素晴らしかった染谷将太も,ナイーブな感じがよかったな。

  


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2012年04月10日

アメトーーク!DVD

2012年4月10日(火)

東京に行った折,音楽会に行く前に寄ったHard Off で,安売りDVDのコーナーの「アメトーーク!」DVD第2巻を買った。

「アメトーーク!」は好きで見ているけど,DVDを買うのは初めて。
新品を安く売っていたので,買ったのだけど,第2巻におさめられている中川家と次長課長の即席ミニコントが激しく面白い。
彼らは楽屋が一緒になると,テレビにも映ってないし,ギャラも発生しないのに,ミニコントを始めてしまうらしい。だいたいは,礼二が皮切りのようである。
番組では礼二が阪神私設応援団長になったり,野菜の卸売場の売り手になったり。河本が天ぷら屋の主人になったり。
即興劇を推進していくのは,礼二と河本だけど,受け手のおにいちゃん,井上もなかなか,である。宮迫と蛍ちゃんも言ってたけど,つきあってくれる相方あってのミニコントである。

かくいう私も旅先で仲間と即興劇を楽しんだことがある。
豚になってすべてのセリフを「ブヒブヒ」でカバーする豚芝居とか,ね。

芝居の中に身を投じて感じられる面白さは,また,格別。
踊る阿呆に見る阿呆,同じアホなら踊らなソンソン,である。
「アメトーーク!」でも,笑って見ていた宮迫がたまらず参加していたもん。

最近はこの2グループに友近が加わって楽屋ミニコントを繰り広げている由。
礼二,河本,友近は,オリジナルなキャラを何枚か持ってるのが,強みである。

  


Posted by ボブ・マリ at 17:43Comments(0)テレビ

2012年04月04日

物語がもたらす力

2012年4月4日(水)

朝,読む時間がなかった朝刊を帰宅して読んだら,渡辺あやさんのインタビューが載っていた(『朝日』)。
題して「物語がもたらす力」。

脚本を書き始めて3週目放送分を書いているとき,震災が起こった,という。
その時点で,世の中に向けて発信するものがこれでいいのか,見つめなおさなければならなかったが,結果,自分がこの物語でやろうとしたこは間違っていない,修正点はない,と結論づけたそうである。

そうか。
震災は,すでに起こっていたのでなく,執筆の序盤の出来事だったか。
直接的に震災に言及する箇所はなかったけれど,このドラマが震災という出来事と,その後のわれわれ日本人をいつも念頭においているということは,ずっと感じていた。
創作が始まった時点で起こった不測の事態だったから,それをどう考え,どう消化して表現していくか,その苦闘がビビッドだったのだと思う。言いかえれば作為性が乏しい,ということにもなろうか。そしてそのことが,私たちの心を揺さぶることにもつながったのではないかな。

「途中から物語自体が一匹の竜のように動き始めて,誰にも止められないと感じました」

これはすぐれた物語に共通する特徴である。
物語それ自体が自律的に動き始めて,作家はその記録者となるのだ。

それほど物語の中にどっぷり入っているから,戦争中の描写では「死にそうなぐらいしんどかった」そうであるし,尾野真千子から夏木マリにかわった週,知っている登場人物がほとんど死んでしまった状態に,作家自身が喪失感を味わったのだそうだ。
そして,その喪失感と孤独は,とりもなおさず晩年の糸子が感じているもの。糸子のモデルの綾子さんはその晩年にもっとも輝いていた,と娘たちが言う。喪失と孤独を深く知る人の輝きを描くことが,このドラマの究極のテーマであったということかな。

脚本家が感じた生の感情,世の中にうずまく生の感情,演者たちが感じて表現する生の感情,それらが一体となって一匹の「竜」が生まれた,そんな気がする。

「自分の命を他者に届かせたい」。

「あるところに大きな救いがあって,そこに自分も回収される,というのは絶対うさんくさいし,本物じゃない」。

いちいち,同意。
私たちも自分の小さい物語を一所懸命生きるのだ。

このドラマを見ることのできる時代にいあわせたことを,幸せに思う。






  


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2012年04月04日

カーネーションその26~梅ちゃん先生

2012年4月4日(水)

カーネーション。
最終回に至る前に主人公が死に,翌日の回のナレーションに

おはようございます。
死にました。

このセンス,いいなあ。
ナレーションの前の俯瞰の絵は,風になった糸子の目線ということだったのだな。

糸子自身は参加できなかったけど,改造した二階のサロンに家族,知人が集まってのだんじり見物。
糸子が残したものは,人のつながりと,人の場,ということがよくわかる。

そして,ドラマ「カーネーション」の第一回を病院ロビーで見つめる老齢の女性。
それは97歳の奈津,ということらしかった。
最初見たとき気づかず,友人に,あれは奈津や,と言われて,なるほど,と思った次第。
副音声では「奈津」と明示されてた由。
なんでも,直子役の川崎亜沙美のおばあちゃんなのだそうである。

いろいろあった人生をふりかえることになる奈津。
糸子同様,いや,糸子以上に,朝ドラのタブーに抵触するエピソードを生きた奈津なのだもの。
複雑な思いで見つめるのであろうなあ。
同時に,糸子との深い絆も確かめることになるだろう。

主人公に匹敵する印象を刻むライバルとして,奈津は語り継がれるだろう。
ちょうど,「ガラスの仮面」における北島マヤに対する姫川(←訂正しました)亜弓のように。

スピンオフドラマとして奈津の物語が見たいものである。
戦中・戦後を一緒に暮らしたあのサングラスの男が何者か,とか,再婚相手がなぜ奈津を見染めたか,とか,まだ説明されていないことが多いのだし。
誇り高い奈津の物語なので,タイトルは「カサブランカ」とか「アマリリス」なんぞ,どうであろう。
前者の花言葉は高貴,後者はプライド,である。

で,今週から始まった「梅ちゃん先生」。
尾崎将也は名作「結婚できない男」の作家なので,期待できる。
でだしは,まじめなテーマとコミカルさがほどよくブレンドされてる感じをうける。
ヒロインの堀北真希は,いかにも十代という感じ。キレイな顔立ちなのに,優等生ぶりっこじゃないのが好感もてる。

ただ,主題歌がねぇ。
甥が

もう,旬過ぎてるしねぇ

と言ってた。



  


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2012年03月26日

カーネーション その25

2012年3月26日(月)

カーネーション,今週1週間で終わりか。

おもしろかったなあ。こんなおもしろい,毎日ワクワク楽しみにした朝ドラ,いや,ドラマってない。
またねぇ,公式HPにアップされた脚本の渡辺あやさんのコメント,チーフ演出のコメントがいいのだ。
たくさんのチャレンジがあった,と,チーフ演出は語っている。
そうだよな。暴力に不倫に病気に死。

先週の病院でのファッションショー。
末期がんの加奈子がいつも準備の様子を熱心に見ていて,そもファッションショーに患者を参加させることに反対だった総婦長がそれを見ていて加奈子の参加を促し,それを受けて糸子が加奈子と「奇跡」について話し,ファッションショーのトリを加奈子がつとめ,小さいお子たちとパパがそれを見つめて,言葉につまる糸子をおしのけて総婦長が締めくくる,いうくだり。
涙ぼろぼろ。母と京都で見てたから,ぐっとこらえたけど,ひとりで見てたら,嗚咽してたね,きっと。

さらにおまけで,行方をくらました奈津とも再会。
病院業務では役に立たない院長が,ここでは役に立ってた。
奈津に「院長室で,ハーブティーでも」と声をかけ,年とってもかわらずメンクイの奈津はついふらふらと誘いにのってしまう。そこで,面をあわせたくなかった糸子と面をあわせ,あげく,老人ホーム入居を強いられた。「オハラの山猿」の世話になりとうないという奈津を時間をかけて説得したのも,このワインとゴルフにしか興味のないダメ院長というから,小原家における無用の用,千代さんみたいな役回りかな。

「与うるは受くるより幸いなり」は,糸子のモデル,小篠綾子さんの実際の座右の銘だったそうだ。
この言葉が載った新聞記事を前に

こんなことばは人一倍欲深い人間から出てくるんや

と糸子は言い,うなぎうなぎうなぎ・・・・と唱えるのはおかしかったしかわいかったな。

二階を改装するとて,ビフォーアフターよろしく,大工さんたちが天井を一気にひきおとす,その様を見てタカちゃんが涙ぐむのをよそに糸子は

思い出より,今や,これからや

と怪気炎。それに続いて出てくる言葉が「今日のお昼何にする?」。「肉がええなあ,ヘレカツ,ヘレカツ,ヘレカツ・・・」
糸子の「今」と「これから」においては,昼ごはんに何食べるか,も大事な要素なんである。
(Me,too。)

平成17年当時の朝ドラ「ファイト」を見て糸子が,ウィンドーをタテタテヨコヨコ(このあたりは,「ちりとてちん」の草原兄さんのエピソードへのオマージュかしら)に磨くタカちゃんにガラスごしに

なあ,なあ,ゆうのおとうちゃん,家売ってしまうんやろか

と言い,タカちゃんは

まあ,一家離散とちゃいますか

とあっさり答えるシーンのおかしさ。
そして糸子は

なあ,うちの話,ドラマにならへんのか。テレビの人に言うといて。

と,タカちゃんにしつこくしつこくつきまとう。
これも,実話にもとづくエピソードらしい。
このエピソードが,どうやら朝ドラ前代未聞のエンディングに結び付くようである。

いろいろプレッシャー大きかっただろうけど,夏木マリさん,ようやらはった,と思う。


  


Posted by ボブ・マリ at 17:15Comments(2)テレビ

2012年03月20日

花は咲く

2012年3月20日(火)

NHKで見かけたスポットCM。

芸能人たちがかわるがわる,歌っていく。みな,東北出身だ。
それぞれにいろんな色のガーベラをもって,

花は咲く

と。

なんてしみる歌だろう。涙があふれた。

震災直後に流れていたサントリーの「上を向いて歩こう」も,思い出す。あれも,サントリーのCMに出ている芸能人がかわるがわる歌うというものだった。

歌がよい,というのもあるし,短い時間ながら登場する俳優,歌手,芸人たちの表情に込められたものが,ホンモノだからだろう。

また,見たい。そしてこの歌がCDになったら,買うと思う。

  


Posted by ボブ・マリ at 06:37Comments(0)テレビ

2012年03月19日

カーネーション その24

2012年3月19日(月)

夏木マリの糸子にかわって2週過ぎた。

夏木マリじゃだめだ,もう興味をもてない,尾野真千子の70代が見たかった,等々の意見もネット上で散見するが,私は,けっこう,好きだ。
コトバの問題はいかんともしがたいものはあるが。
尾野真千子との連続性は薄いので,ある種,別物と思って見ている。

先週までは72歳の糸子だったが,今週は88歳になって登場。
特殊メーク,すごいなあ。首のメークと,目じりが年寄りらしい。
背中も丸くなって,本人が猫背にしてるだけじゃなく,何か詰め物をしてるのかな。

さらに,待望の奈津,登場,扮するのは,「ちりとてちん」で粋なおばあちゃんだった,江波杏子である。
この横顔のシャープさは,栗山千明ともつながる。

病院の中でのファッションショーを打診されて糸子は一も二もなく引き受けた。
老年期に入ってなお,いや、入ってこその,洋服の力が,今週のテーマなようだ。
こうなると,老年期までこのドラマが描く意味がよくわかる。
公式HPの渡辺あやさんのインタビューでも,老年期と死まで描くことは,このドラマでは不可欠と思って書いてきたとういうことが語られている。
朝ドラ史上,主人公が死ぬというのは,今まであったかいな。
ないんじゃないだろうか。
不倫の恋というのも,朝ドラの中ではチャレンジングなテーマだったけど,死もまた然り。

このインタビューではいろいろこぼれ話もあって,北村が額縁の中の人になってしまったのは,ほっしゃん。があまりに素晴らしくて,老年期に交替できる役者が思い浮かばなかったから,死んでもらった,とか。確かに素晴らしかった。

乱暴なくせに子煩悩,という矛盾する性格をもった人物というのが,身近にいなくて理解できなかったので,その傾向をひとりの人としてまとめあげることは,小林薫という器に託した,とも。小林薫,さすがやなあ。
そして,何より面白いのは,この脚本家は,うまく書けるときというのは,登場人物が自発的に生き生きと動き出して,脚本家の脳内で自然に起きる登場人物の会話をただ書きとるだけだったとき,ということ。
この自然さ。
憑依型,といおうか,サニワのような脚本家さんである。

そう思うと,面白くて大好きだった「ちりとてちん」が作為的に思えてくる・・・ま,どっちがエラいというものでもないが。「清盛」についていまひとつノリきれんのは,藤本有紀さんの作為性が前面に出過ぎと感じるからかもしれない。
先週の三バカトリオと糸子の共同戦線話も楽しかった。
若き日の糸子がパッチ100枚とか,無茶な仕事を引き受けて,家族総出で手伝う様が,航空母艦のよう,と書いたけど,糸子,三バカトリオ,こうちゃんにたかちゃんという面々もまた,あらたな航空母艦のようであった。ただ,若き日と違うのは,糸子がすべてを引っ張っているのではなく,適材適所の働きがあるところであった。この母艦には,ちょっとばかしグレてみた孫娘,りかも乗っていて,自分の道を見出していった。

糸子を三バカとのプロジェクトに押し出すのは,娘たちの引退勧告であったが,宣伝には三人娘をしっかり活用(糸子はいやいやながら,であったが)。
三人と糸子,という数の組み合わせが,考えてみたら多い。
そも,糸子は四人姉妹の長女で,妹は3人。
娘は3人。
イトコブランドのアホボンたち3人。
若き日にさかのぼれば,お父ちゃん,木岡のおっちゃん,木之元のおっちゃん。
最後まで見届けたい。

  


Posted by ボブ・マリ at 20:30Comments(0)テレビ