2009年12月10日
タートル
2009年12月10日(木)
昨日,福島に戻ってきた。
沖縄との気温差は12,3度というところ。
まだ本当の寒さはやってきてないのです。
これなら風邪を引かずにすみそう。
寒くなってくると取り出すのが,タートルネック,もしくはハイネックのセーター。
子どものころは,チクチクするのがいやで,毛のものはあまり着なかった。おばあちゃんに買ってもらった真っ赤な綿のタートルは好きだったな。
大学生くらいから毛のタートルにはまっていく。
当時,anan・・・今はもうたまに立ち読みするくらいでさすがに買いはしない・・・に,黒のタートルを着こなす,という特集があって何度も読んだ。黒のタートルの上に白いシャツをあわせる,なんて着こなし,ね。
ところで80年代初頭のananのページを飾っていたのは,くればやしよしこさん,林マヤさん,甲田益也子さん。
いちばん好きだったのはくればやしよしこさんですが,いま,どうされているのでしょうか。 くればやしさんの特集号があって,それは結構長く保存していたのだが。
林マヤさんは,テレビで時々見かけます。NHKのおしゃれ工房とか。
甲田さんは,テクノ音楽とか映画のほうにいって,数年前に見た映画「カナリア」にも出演されていました。音楽活動も続けておられるようで。
静電気体質なので,毛のタートルを着るとますまあすバチバチなのだが,それでも毎年着ている。
タートル,というかハイネックのセーターでいうと思い浮かぶのはオードリー,ね。あ,春日と若林じゃありません,念のため。
Funny Face でパリのカフェで踊るオードリー。ハイネックの黒のセーターに 細身のくるぶし丈の黒のパンツ。白い靴下と黒のローファー。
同じ映画のなかで,パリに着いたばかりのオードリーがフレッドアステアたちと一緒に 空中のカメラに向かって手を振るシーンで着ていたステンカラーの襟元から のぞいていたのもハイネックの黒じゃなかったかしら。
「麗しのサブリナ」で変身前の,使用人の娘時代のオードリーが着ていた ジャンパースカート。それにあわせていたのも少し高さのある襟の黒いセーターではなかったか。
当時のオードリーと似た感じの女優さんを日本で探すなら,久我美子。
もと華族の出ですからね。品のよさがにじみ出ている。
「挽歌」(作者が最近お亡くなりになりましたね)の奔放なヒロイン。
「白痴」のなかのやっぱり奔放な小悪魔的お嬢さん。
どちらも黒のハイネックっぽいものをお召しになっていたような気がする。
舞台がどちらも北海道だからね。そういうのが,よく似合う。
男のタートルもまたよいものである。
といいながら,ぱっと思い浮かぶ映画俳優は少ないのであるが,
「ジャコ萬と鉄」の復員帰りの三船敏郎が着ていたのは,ローゲージのタートルだったかな。ちょっと野暮ったい,田舎くさい感じが,いい。頭のねじりはちまきや作業ズボンによく合う。
「醜聞」の新進気鋭の画家役の三船も,山小屋風のアトリエで着ていたのは黒い タートルではなかったか。
李香蘭と千石規子に手料理をご馳走するシーン。薪ストーブの上に鍋をかけてシチューのようなものをつくってたんじゃなかったかな。
丈の短いギャルソンエプロンのようなものをつけていたが,あれはキッチンクロスかなにかで代用していたのかもしれない。
アメリカ人の俳優でハイネックまたはタートルを好んできているのは思い浮かばない。
誰かいましたっけね。
やはりTシャツ文化の国だから?
どちらかというとヨーロッパのにおいのするものでしょうか。
「悲しみよ こんにちは」のフランソワーズ・サガンの若き日の写真も,黒っぽい襟のあるセーターかTシャツを着ていた覚えがある。この服に,髪をラフにアップして前髪は下ろすというスタイル。
これがなんともおしゃれだった。
60年代初頭まで,ミニスカートやサイケが席巻する前は,日本でもけっこうこの前髪を下ろしたアップスタイルにハイネックシャツ,ぴったりした丈短ズボンというスタイルが流行っていたのではないかな。
いやそれをリアルタイムで見たわけではないのだが。
その当時の映像や母の昔の写真に登場する友人の姿などに,そういうスタイルがよく見られる。
高校生のとき,授業のなかで映画を見ることが何度かあった。
いわゆる教育映画,というやつ。70年代の話ですよ。
一度,古色蒼然とした,白黒映画があった。たぶん健全な男女交際か何かがテーマだったんだと思うけど,映画製作当時の青春スターが出ていて,そのなかで佐藤オリエが可愛かった。
まさにフランソワーズ・サガン風のスタイル。
サガンの「かなしみよこんにちは」を読んだのがちょうどそのころで,新潮文庫の扉にあったサガンの写真に似ているな,この映画のオリエさんは,と当時思ったことを覚えている。
オリエさんは,70年代当時はもうすでにお姉さんとおばさんのあいだ位の女優さんだったんだけども。
でも森田健作の「おこれ,男だ」ではモリケンがあこがれる年上の女性,という役どころがぴったりであった。
これらすべて資料にあたらず記憶で書いているので間違いがあるかもしれないです。
よく友だちに,なんでそんな細かいことを覚えてるわけ~?とあきれられますが。
好きなものについては,繰り返し見るせいか,ぐっと入ってきちゃう。
それが昔のものであればとくにね。
若いころはあれやこれやと買ったり見に行ったりできないせいか,一度手に入れたものを穴があくほど眺めたもんです。
最近はそこまでの情熱がなくなったね。時間もないっちゅうか。
けど,それでも,これは,と思った映画は,1回の視聴でもけっこう細部を見ますね。そしてそれを記憶する。再見する機会があれば記憶を確かめてさらに堅固なものにする。
最近のそういう作品をあげれば,
かもめ食堂
おと なり
あたりかな。
タートルから始まって最後は映画の話になりました。
昨日,福島に戻ってきた。
沖縄との気温差は12,3度というところ。
まだ本当の寒さはやってきてないのです。
これなら風邪を引かずにすみそう。
寒くなってくると取り出すのが,タートルネック,もしくはハイネックのセーター。
子どものころは,チクチクするのがいやで,毛のものはあまり着なかった。おばあちゃんに買ってもらった真っ赤な綿のタートルは好きだったな。
大学生くらいから毛のタートルにはまっていく。
当時,anan・・・今はもうたまに立ち読みするくらいでさすがに買いはしない・・・に,黒のタートルを着こなす,という特集があって何度も読んだ。黒のタートルの上に白いシャツをあわせる,なんて着こなし,ね。
ところで80年代初頭のananのページを飾っていたのは,くればやしよしこさん,林マヤさん,甲田益也子さん。
いちばん好きだったのはくればやしよしこさんですが,いま,どうされているのでしょうか。 くればやしさんの特集号があって,それは結構長く保存していたのだが。
林マヤさんは,テレビで時々見かけます。NHKのおしゃれ工房とか。
甲田さんは,テクノ音楽とか映画のほうにいって,数年前に見た映画「カナリア」にも出演されていました。音楽活動も続けておられるようで。
静電気体質なので,毛のタートルを着るとますまあすバチバチなのだが,それでも毎年着ている。
タートル,というかハイネックのセーターでいうと思い浮かぶのはオードリー,ね。あ,春日と若林じゃありません,念のため。
Funny Face でパリのカフェで踊るオードリー。ハイネックの黒のセーターに 細身のくるぶし丈の黒のパンツ。白い靴下と黒のローファー。
同じ映画のなかで,パリに着いたばかりのオードリーがフレッドアステアたちと一緒に 空中のカメラに向かって手を振るシーンで着ていたステンカラーの襟元から のぞいていたのもハイネックの黒じゃなかったかしら。
「麗しのサブリナ」で変身前の,使用人の娘時代のオードリーが着ていた ジャンパースカート。それにあわせていたのも少し高さのある襟の黒いセーターではなかったか。
当時のオードリーと似た感じの女優さんを日本で探すなら,久我美子。
もと華族の出ですからね。品のよさがにじみ出ている。
「挽歌」(作者が最近お亡くなりになりましたね)の奔放なヒロイン。
「白痴」のなかのやっぱり奔放な小悪魔的お嬢さん。
どちらも黒のハイネックっぽいものをお召しになっていたような気がする。
舞台がどちらも北海道だからね。そういうのが,よく似合う。
男のタートルもまたよいものである。
といいながら,ぱっと思い浮かぶ映画俳優は少ないのであるが,
「ジャコ萬と鉄」の復員帰りの三船敏郎が着ていたのは,ローゲージのタートルだったかな。ちょっと野暮ったい,田舎くさい感じが,いい。頭のねじりはちまきや作業ズボンによく合う。
「醜聞」の新進気鋭の画家役の三船も,山小屋風のアトリエで着ていたのは黒い タートルではなかったか。
李香蘭と千石規子に手料理をご馳走するシーン。薪ストーブの上に鍋をかけてシチューのようなものをつくってたんじゃなかったかな。
丈の短いギャルソンエプロンのようなものをつけていたが,あれはキッチンクロスかなにかで代用していたのかもしれない。
アメリカ人の俳優でハイネックまたはタートルを好んできているのは思い浮かばない。
誰かいましたっけね。
やはりTシャツ文化の国だから?
どちらかというとヨーロッパのにおいのするものでしょうか。
「悲しみよ こんにちは」のフランソワーズ・サガンの若き日の写真も,黒っぽい襟のあるセーターかTシャツを着ていた覚えがある。この服に,髪をラフにアップして前髪は下ろすというスタイル。
これがなんともおしゃれだった。
60年代初頭まで,ミニスカートやサイケが席巻する前は,日本でもけっこうこの前髪を下ろしたアップスタイルにハイネックシャツ,ぴったりした丈短ズボンというスタイルが流行っていたのではないかな。
いやそれをリアルタイムで見たわけではないのだが。
その当時の映像や母の昔の写真に登場する友人の姿などに,そういうスタイルがよく見られる。
高校生のとき,授業のなかで映画を見ることが何度かあった。
いわゆる教育映画,というやつ。70年代の話ですよ。
一度,古色蒼然とした,白黒映画があった。たぶん健全な男女交際か何かがテーマだったんだと思うけど,映画製作当時の青春スターが出ていて,そのなかで佐藤オリエが可愛かった。
まさにフランソワーズ・サガン風のスタイル。
サガンの「かなしみよこんにちは」を読んだのがちょうどそのころで,新潮文庫の扉にあったサガンの写真に似ているな,この映画のオリエさんは,と当時思ったことを覚えている。
オリエさんは,70年代当時はもうすでにお姉さんとおばさんのあいだ位の女優さんだったんだけども。
でも森田健作の「おこれ,男だ」ではモリケンがあこがれる年上の女性,という役どころがぴったりであった。
これらすべて資料にあたらず記憶で書いているので間違いがあるかもしれないです。
よく友だちに,なんでそんな細かいことを覚えてるわけ~?とあきれられますが。
好きなものについては,繰り返し見るせいか,ぐっと入ってきちゃう。
それが昔のものであればとくにね。
若いころはあれやこれやと買ったり見に行ったりできないせいか,一度手に入れたものを穴があくほど眺めたもんです。
最近はそこまでの情熱がなくなったね。時間もないっちゅうか。
けど,それでも,これは,と思った映画は,1回の視聴でもけっこう細部を見ますね。そしてそれを記憶する。再見する機会があれば記憶を確かめてさらに堅固なものにする。
最近のそういう作品をあげれば,
かもめ食堂
おと なり
あたりかな。
タートルから始まって最後は映画の話になりました。
Posted by ボブ・マリ at 13:43│Comments(0)
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